イベント案内

アート・プロジェクト特別企画 障害者支援施設「一麦」展
いのちの色とかたち - 色うたう、線・かたち輝く空間へ -

この展覧会は、障害者支援施設「一麦」利用者の美術作品展です。 「一麦」は、開設より50年の伝統のある施設です。 近江学園(滋賀県)の教育の継続と発展を図るために設けらました。 人・教育・表現に注目するため、京都教育大学の美術科と発達障害学科の特別企画展としてプロデュースいたしました。 展覧会では、障害者支援施設「一麦」の芸術表現活動の取り組みと、生活や心の支えを行ってきた関係者の実践的な理念や方法を併せて紹介しています。

展示作品ですが、粘土の作品、布に染料で描いた作品、紙に描かれた作品(裏表両面に描かれています)、布を構成した作品、 切り紙の作品など多彩な造形手法で表現されています。個性的で思いにあふれた作品や苦心された作品などをお楽しみいただければと存じます。 粘土の作品には、万博公園の太陽の塔で著名な岡本太郎氏が高く評価した作品群があります。 2015 年の特別企画「土・祈り・イマジネーション…岡本太郎の言葉とともに」展(滋賀県立陶芸の森陶芸館)でも紹介されました。 これは一例に過ぎませんが、数々の展覧会で好評を得た作品を展示しています。

さらに、これまであまり紹介されていなかった方の作品や、よく紹介されておられる方でもその後の新たなる展開の紹介にも力を入れています。 お伝えのしやすさから成果を中心にご紹介していますが、当然ですが、お一人お一人の取り組む姿こそ重要であり、これまでの成果と関係なく、 ご覧いただく方がこの作品に注目したいと思われる作品との出会いを大切にしたいと思っています。

作品は、我々と同じ個人の自由時間を使ったり、活動を選択できる時間などで創作されています。 「一麦」の方々の思いの連続性はどのようなところに向かっているのでしょうか? 新たなる世界は、いかにきり開かれているのでしょうか?是非ご来場いただきご高覧いただければと思います。

一方、美術の価値的見方だけでなく、人間の尊厳とそのあり方について多くの方と考えていく機会としたいと思っています。 今日、理解が進み障害児・者と関わり支援をし後押ししていきたいと多くの方がとらえておられると思いますが、 一麦の方々の作品や支援活動に関わる人達の向き合い方から背中を押され、不思議な元気や勇気を感じていただけるかもしれません。 少しでもこのような交流の場となれればと念願しています。

本学のように教師教育をめざす大学では、教師ひとりひとりの人間力の育成が問われています。 この人間力の育成は一朝一夕にまいりません。その成長は、多くの機会を捉えて育まれるものであり、人間発見の機会が必要となります。 このことは、あらゆる校種の教育関係者に必要であり、本学ばかりか関係の多くの方々の大きな課題ではないかと思います。 ささやかな試みですがこの展覧会が、ひとつのきっかけや機会となれればと念願しています。 人間性豊かな教師への期待は、単に大学関係者だけでなく、「良い教師に出会いたい」と心から願うあらゆる国民の期待でもあると信じます。

[チラシより抜粋]

日時・場所

会期:
2017年10月2日(月) ~ 10月21日(土) (図書館の開館時間中)
展示場所:
附属図書館 北館1階 企画展示室
主催:
京都教育大学美術科、発達障害学科
協力:
社会福祉法人大木会 一麦
チラシ

チラシはこちらから [pdf, 595KB]ダウンロードできます。